Japanese
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特集 神経・神経叢を極める—さらに精緻な消化器外科手術を求めて
下部消化管
側方郭清での神経・神経叢温存の実際
The practice of nerve and plexus preservation in lateral dissection
渡邉 純
1
,
諏訪 雄亮
1
,
石部 敦士
2
,
遠藤 格
2
Jun WATANABE
1
1横浜市立大学附属市民総合医療センター消化器病センター
2横浜市立大学消化器・腫瘍外科学
キーワード:
直腸癌
,
側方郭清
,
神経温存
Keyword:
直腸癌
,
側方郭清
,
神経温存
pp.697-703
発行日 2021年6月20日
Published Date 2021/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407213369
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【ポイント】
◆神経・血管が複雑な走行をしている側方領域で,神経・神経叢を確実に温存しながら機能を温存し,効果的なリンパ節郭清を行うためには,側方領域の解剖学的知識を深めることが有用である.
◆下腹神経,骨盤内臓神経および骨盤神経叢は尿管下腹神経筋膜として膀胱下腹筋膜から分離し,膀胱下腹筋膜内を郭清することによって,神経損傷することなく郭清を行うことが可能である.
◆Alcock管より尾側の下膀胱血管周囲にリンパ節転移が存在し,郭清が必要な場合には,近接した下膀胱血管と自律神経の間を剝離し,自律神経を温存し下膀胱血管をリンパ節とともに切除することが可能である.
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