Japanese
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特集 神経・神経叢を極める—さらに精緻な消化器外科手術を求めて
上部消化管
胃癌に対する縮小手術での神経の取り扱い方—どの神経をどのように温存するか
How to preserve the vagus nerve in laparoscopic surgery for gastric cancer
渥美 振一郎
1
,
速水 克
1
,
幕内 梨恵
1
,
井田 智
1
,
熊谷 厚志
1
,
大橋 学
1
,
布部 創也
1
Shinichiro ATSUMI
1
1がん研有明病院胃外科
キーワード:
腹腔鏡下胃切除
,
迷走神経
,
機能温存手術
Keyword:
腹腔鏡下胃切除
,
迷走神経
,
機能温存手術
pp.676-681
発行日 2021年6月20日
Published Date 2021/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407213365
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【ポイント】
◆迷走神経温存は胆石発生の予防,体重減少の早期回復,下痢症状の改善,QOLの向上につながるという報告がある.
◆肝枝温存は比較的容易であり,縮小手術において可能な限り温存するように努めるべきであるが,腹腔枝温存が困難な場合にはリンパ節郭清を優先し,犠牲にせざるを得ない.
◆QOLを重視する縮小手術では,症例によって迷走神経温存が重要な選択肢になりうる.
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