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特集 変貌する肝移植—適応拡大・ドナー選択・治療戦略の最先端を知る
肝移植における挑戦
移植可能な再生肝臓グラフトの実用化に向けて
Development of transplantable liver graft by organ regeneration approach
八木 洋
1
,
北川 雄光
1
Hiroshi YAGI
1
1慶應義塾大学医学部外科学(一般・消化器)
キーワード:
細胞外マトリックス
,
iPS細胞
,
脱細胞化
Keyword:
細胞外マトリックス
,
iPS細胞
,
脱細胞化
pp.1116-1123
発行日 2020年9月20日
Published Date 2020/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407213060
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【ポイント】
◆再生医療を支える最も重要な要素は,組織や臓器をつくるための「細胞」,細胞の動きを指示するシグナル因子となる「生理活性物質」,細胞生着し生理活性物質が有効に作用するための「足場」の存在である.
◆「脱細胞化」というのは,組織や臓器から細胞を破壊して洗い出し,細胞周囲環境を構成する線維性のタンパクからなる屋台骨(骨格)を残す技術である.
◆移植可能な実質臓器の再生という困難な課題を実現化するために,脱細胞化処理を施した臓器骨格を用いる方法は一つの解決策として有用である.
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