ひとやすみ・189
手術所見を記載する
中川 国利
1
1日本赤十字社東北ブロック血液センター
pp.551
発行日 2020年5月20日
Published Date 2020/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407212929
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- 文献概要
本誌『臨床外科』の昨年12月号では,「見せます! できる外科医のオペ記事」として特集が組まれた.特集を読みながら思い出した,オペ記事に関連する事例を紹介する.
初期研修医時代の病院には手術室に分厚い手術簿が置かれ,術者は術後早期に記載することが義務付けられていた.そこで先輩のオペ記事や外科手術書を参照しながら記載したものである.しかしながら研修医には術後管理,患者・家族への説明,さらには標本整理などの業務もあり,記載は遅れがちであった.そこで指導医からは,「オペ記事を書かない者には手術をさせないぞ」と,脅迫された.なお悪性症例では手術所見の記載がしばしば欠落するため,必要項目を刻印したスタンプを作成し,諸先輩からも重宝された.
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