Japanese
English
臨床報告
食道癌,右肺癌,S状結腸癌の3重複癌に対して一期的に鏡視下手術を施行した1例
A case of synchronous triple cancer of the esophagus, lung and sigmoid colon that simultaneously underwent radical laparoscopic resection
塩見 真一郎
1
,
石橋 雄次
1
,
吉村 俊太郎
1
,
吉川 拓磨
2
,
森田 泰弘
1
,
今村 和広
1
Yuji ISHIBASHI
1
1東京都立多摩総合医療センター外科
2東京都立多摩総合医療センター呼吸器外科
キーワード:
重複癌
,
食道癌
,
肺癌
,
胸腔鏡手術
,
腹腔鏡手術
Keyword:
重複癌
,
食道癌
,
肺癌
,
胸腔鏡手術
,
腹腔鏡手術
pp.617-622
発行日 2020年5月20日
Published Date 2020/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407212944
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要旨
症例は70歳,男性.食道癌,右肺癌,S状結腸癌の3重複癌の診断となった.いずれの腫瘍も根治切除が可能と診断し,一期的に鏡視下手術を施行した.左側臥位で胸腔鏡下右肺上葉切除術,食道切除術の胸腔操作を行った.続いて体位を砕石位とし,腹腔鏡下S状結腸切除術,食道切除術の腹部操作を行った.術後30病日に退院,術後7か月経過し再発を認めていない.本手術の工夫は以下の二点である.①それぞれの術式に最適なポート配置で手術を行い,ポートの追加,変更を妥協しなかった.②術後肺合併症,気管支断端瘻を予防するため右気管支動脈を温存し,上縦隔リンパ節,気管分岐部リンパ節は気管血流の温存を十分に考慮した郭清を行った.
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