Japanese
English
臨床報告
乳房温存手術後に発生した放射線誘発性皮膚血管肉腫の1例
A case of radiation-induced cutaneous angiosarcoma after breast-conserving surgery
高塚 大輝
1,2
,
中上 和彦
1
,
山口 慧
1
,
速水 亮介
1
,
常泉 道子
1
,
小倉 廣之
2
Daiki TAKATSUKA
1,2
1静岡県立総合病院乳腺外科
2浜松医科大学医学部附属病院乳腺外科
キーワード:
乳癌
,
放射線療法
,
血管肉腫
Keyword:
乳癌
,
放射線療法
,
血管肉腫
pp.369-373
発行日 2020年3月20日
Published Date 2020/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407212888
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要旨
症例は76歳,女性.2009年10月に右乳癌に対して乳房部分切除術を施行し,術後に放射線療法と内分泌療法を施行した.術後7年間は再発を認めなかった.2016年夏に右乳房に皮膚腫瘤を自覚.同年11月の他院の皮膚生検では診断がつかず,翌年1月当院皮膚科を受診.再生検で皮膚血管肉腫と診断.MRIで右AとD領域に限局性の皮膚肥厚と漸増性の造影効果を認めた.右乳房切除術+植皮術を施行した.病理診断は皮膚血管肉腫で,7.1×5.5 cmの範囲に多発していたが,断端は陰性であった.完全切除でき,PSも低下していたため,術後補助療法は施行していない.術後1年10か月に局所,頸部皮膚再発,頸部リンパ節転移をきたした.
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