Japanese
English
特集 一般・消化器外科医のための できる! 漢方
周術期を漢方でサポートする
肝胆膵手術
The use of Kampo medicine to support perioperative management in hepato-biliary-pancreatic surgery
中村 育夫
1
,
波多野 悦朗
1
Ikuo NAKAMURA
1
1兵庫医科大学肝胆膵外科
キーワード:
肝胆膵外科
,
周術期
,
漢方
Keyword:
肝胆膵外科
,
周術期
,
漢方
pp.305-311
発行日 2020年3月20日
Published Date 2020/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407212873
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
【ポイント】
◆肝臓・胆道手術を受ける患者において,術前減黄不良の閉塞性黄疸や術後遷延性黄疸に肝細胞保護や利胆作用を目的に茵蔯蒿湯(いんちんこうとう)を,肝再生のための門脈血流維持とbacterial translocationによる肝不全予防のために大建中湯(だいけんちゅうとう)を用いる.
◆膵臓手術を受ける患者において,術前減黄不良の閉塞性黄疸に茵蔯蒿湯を,術後麻痺性イレウスの予防に大建中湯を,周術期の食欲低下や上部消化管運動機能低下に六君四湯(りっくんしとう)を用いる.
◆術後せん妄の予防に抑肝散(よくかんさん)が用いられる.
Copyright © 2020, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.