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Interventional EUSとは
超音波内視鏡(EUS)は消化管を介して胆道・膵臓を詳細に観察することができるmodalityである.その感度は高く,CT・MRIで見つからない微小病変の検出も可能であり,胆膵系疾患の早期発見そして予後を改善するために必要不可欠な手技であると考えられる.Interventional EUSはここでは治療的穿刺を指し,デバイスの進化とともにEUS関連手技は進歩してきている.その進歩はEUS下針生検のみにとどまらず,EUSにて描出できるすべてのtargetに対して薬剤やマーカーの注入,そしてドレナージチューブやステントの挿入など先進的な治療も可能になってきている.2012年に超音波内視鏡下瘻孔形成術(腹腔内膿瘍に関するもの)として保険収載され,超音波内視鏡下に膵仮性囊胞・膵膿瘍・閉塞性黄疸・骨盤内膿瘍に対して瘻孔形成術が算定可能である.
具体的に閉塞性黄疸に対する瘻孔形成術としては,(1)超音波内視鏡下胆管ドレナージ(EUS-guided biliary drainage;EUS-BD)がある.EUS-BDはそのドレナージ経路により①EUSガイド下胆管十二指腸吻合術(EUS-guided choledochoduodenostomy;EUS-CDS),②EUSガイド下胆管胃吻合術(EUS-guided hepaticogastrostomy;EUS-HGS),③EUSガイド下胆管空腸吻合術(EUS-guided hepaticojejunostomy;EUS-HJS)に分けられ,また瘻孔を形成しない方法として④EUS-antegrade stenting(EUS-AGS)や⑤EUS-rendezvous assisted ERCP(EUS-RV)があり,計5つに分けられる.
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