増刊号 すぐに使える周術期管理マニュアル
Ⅳ章 術後合併症とその管理
B 系統別術後合併症の管理ポイント
感染系
サイトメガロウイルス感染症
日吉 雅也
1
,
石原 聡一郎
1
Masaya HIYOSHI
1
1東京大学腫瘍外科・血管外科
pp.310-312
発行日 2019年10月22日
Published Date 2019/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407212729
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症状
●サイトメガロウイルス(CMV)はヘルペスウイルスの一種で,通常,幼少時に感染し,ほとんどが不顕性感染のまま,生涯その宿主に潜伏感染する.特に免疫が弱っている状態で感染すると肺炎,網膜炎,胃腸炎,脳炎などが引き起こされる.
●エイズ患者,移植患者,ステロイド使用,抗癌薬治療患者がCMV感染症のハイリスクとされるが,免疫抑制薬治療,膠原病,糖尿病,腎不全,敗血症,外傷などの疾患を有する患者にも起こることがある1).
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