増刊号 すぐに使える周術期管理マニュアル
Ⅳ章 術後合併症とその管理
B 系統別術後合併症の管理ポイント
感染系
各種耐性菌による感染症
松永 直久
1
Naohisa MATSUNAGA
1
1帝京大学医学部附属病院感染制御部
pp.314-319
発行日 2019年10月22日
Published Date 2019/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407212731
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耐性菌感染症治療,その前に
●耐性菌感染症治療に限らず,抗菌薬を投与する際には「どこに」「何が」炎症を起こしているかを意識する.そのために関連する症状・徴候・血液や画像検査で感染部位(「どこに」)を評価し,グラム染色検査や培養検査で原因微生物(「何が」)を評価する.
●熱源精査のルーチンとしては,血液培養に加えて,尿定性・沈渣と尿グラム染色・培養検査を行う(尿路感染症では発熱しか症状が出ないことも多い).胸部X線検査も検討する.
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