増刊号 すぐに使える周術期管理マニュアル
Ⅳ章 術後合併症とその管理
A 重点術後合併症の管理ポイント
術後胆道狭窄
賀川 真吾
1
,
高屋敷 吏
1
,
大塚 将之
1
Shingo KAGAWA
1
1千葉大学臓器制御外科
pp.248-250
発行日 2019年10月22日
Published Date 2019/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407212707
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症状(発症時期・発見の契機)
術後胆道狭窄の原因としては,悪性疾患の術後再発病変による胆道狭窄も多く経験されるが,今回は術後合併症の観点から良性胆道狭窄につき概説する.
胆道狭窄の原因としては,腹腔鏡下胆囊摘出時の胆管損傷後,肝外胆管切除・胆管空腸吻合や胆管胆管吻合術後の吻合部狭窄などが挙げられる.診断契機としては,「繰り返す胆管炎」が最も多く,「黄疸」や「肝胆道系酵素上昇」により,各種画像検査が行われている.
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