増刊号 すぐに使える周術期管理マニュアル
Ⅰ章 周術期管理・総論
周術期静脈血栓症対策
瀧井 康公
1
,
丸山 聡
1
,
野上 仁
1
Yasumasa TAKII
1
1新潟県立がんセンター新潟病院消化器外科
pp.35-38
発行日 2019年10月22日
Published Date 2019/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407212649
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脈血栓症とは
肺血栓塞栓症(pulmonary thromboembolism:PTE)は発症する頻度は少ないが,周術期に一旦起きると致死率の高い疾患として,一般・消化器外科医が頭に入れておくべき病態である.その原因と考えられている深部静脈血栓症(deep vein thrombosis:DVT)とともに,静脈血栓塞栓症(venous thromboembolism:VTE)と総称されている.症状の有無により,症候性VTEと無症候性VTEとも分類される.
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