昨日の患者
想いの籠った家族への手紙
中川 国利
1
1日本赤十字社東北ブロック血液センター
pp.1163
発行日 2019年10月20日
Published Date 2019/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407212617
- 販売していません
- 文献概要
人は明日も今日のように続くと思い,あえて家族へ想いを伝えることはしない.しかし余命が残り少ないと悟った時,最愛の家族のために何を残したらよいか,悩みは尽きない.言葉ではなかなか言えない想いを手紙にしたためた患者さんを紹介する.
Tさんは50歳代後半の胃癌患者で,手術時には既に腹膜転移をきたしていた.そして手術10か月後には癌性腹膜炎となり,再入院した.
Copyright © 2019, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.