Japanese
English
臨床報告
異なる吻合法でも2度繰り返した下部消化管吻合部狭窄に対しステロイド投与が有効であった1例
A case of anastomotic stenosis occured despite the use of 2 different anastomosis techniques in the lower gastrointestinal tract surgery that was effective in corticosteroid use
経田 淳
1
,
名倉 慎人
1
,
丸銭 祥吾
1
,
角谷 直孝
1
Atsushi TSUNEDA
1
1富山労災病院外科
キーワード:
下部消化管手術
,
吻合部狭窄
,
ステロイド
Keyword:
下部消化管手術
,
吻合部狭窄
,
ステロイド
pp.645-650
発行日 2019年5月20日
Published Date 2019/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407212486
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要旨
下部消化管手術で2度繰り返した吻合部狭窄に対し,ステロイド投与が有効であった症例を経験した.症例は68歳男性でS状結腸癌に対し腹腔鏡下手術を施行した.再建は自動縫合器を用い機能的端々吻合で行った.術後20病日に吻合部狭窄によるイレウスのため,横行結腸に双口式人工肛門を造設した.経時的に狭窄は改善したため,人工肛門閉鎖術を施行した.再建は手縫いの層別二層による端々吻合で行った.しかし,その手術後11病日に再度吻合部での狭窄をきたしイレウス状態となった.そこで経肛門的イレウス管留置およびステロイド局注と全身投与を行った.その後狭窄は速やかに軽快し,再狭窄もきたさなかった.
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