Japanese
English
臨床報告
多発胃粘膜下腫瘍に対して2種類のアプローチを組み合わせ単孔式腹腔鏡手術を施行した3例
Three cases of two approaches to single incision laparoscopic surgery in the treatment of multiple gastric submucosal tumors
谷田 孝
1
,
金平 永二
1
,
亀井 文
1
,
髙橋 昂大
1
,
佐々木 一憲
1
Takashi TANIDA
1
1メディカルトピア草加病院外科
キーワード:
多発胃粘膜下腫瘍
,
単孔式腹腔鏡手術
,
2種類のアプローチ
Keyword:
多発胃粘膜下腫瘍
,
単孔式腹腔鏡手術
,
2種類のアプローチ
pp.636-642
発行日 2018年5月20日
Published Date 2018/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407212046
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要旨
多発胃粘膜下腫瘍に対して2種類のアプローチで単孔式腹腔鏡手術を3例に施行した.症例1は,体上部前壁に20 mm,噴門部に5 mmの腫瘍を認めた.症例2は,体上部前壁に30 mm,噴門部に8 mmの腫瘍を認めた.症例3は,穹窿部の30 mmの腫瘍からの出血で内視鏡下止血術を施行され,噴門部に10 mmの腫瘍を認めた.全例で胃内手術を先行させ,噴門部の病変を切除後に腹腔内操作とし,他方の病変を漿膜側から局所切除した.病理検査ではいずれもGISTと平滑筋腫の診断であった.離れた部位にある胃粘膜下腫瘍に対して2種類の術式を組み合わせることにより,胃の切除・変形を最小限にとどめ,臓器温存性の高い手術が可能であった.
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