Japanese
English
臨床報告
特発性大網出血の3例
Three cases of idiopathic omental bleeding
髙取 寛之
1,2
,
帆北 修一
2
,
中馬 豊
2
,
松本 正隆
2,3
,
下之薗 将貴
1
,
濱之上 雅博
1
Hiroyuki TAKATORI
1,2
1今給黎総合病院外科
2慈愛会今村病院外科
3金子病院
キーワード:
大網出血
,
特発性
,
腹腔内出血
,
大網部分切除
Keyword:
大網出血
,
特発性
,
腹腔内出血
,
大網部分切除
pp.99-104
発行日 2018年1月20日
Published Date 2018/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407211917
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要旨
大網出血とは,大網の動静脈が破綻し,腹腔内に出血したり大網内や網囊内に血液が貯留したりする病態の総称と定義されている.そのなかで原因不明の大網出血を「特発性大網出血」と呼んでいる.この5年間に特発性大網出血を3例経験した.症例1は20歳男性,症例2は51歳男性,症例3は21歳男性であった.3例とも開腹手術歴はなく,突然の腹痛で発症し,病理学的にも出血の原因同定に至らなかった.特発性大網出血は稀な疾患であり,文献的考察を加え報告する.
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