FOCUS
膵癌術前治療の病理組織学的効果判定法の現状
古川 徹
1
Toru FURUKAWA
1
1東北大学大学院医学系研究科病理形態学分野
pp.67-70
発行日 2018年1月20日
Published Date 2018/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407211910
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はじめに
化学療法や放射線療法の治療効果は画像や腫瘍マーカーの推移で評価されるのが一般的であり,基準としてRECIST1)が世界共通に用いられている.翻って,これらの効果を組織学的に判定する基準については,明確に統一された世界標準となるものは現在のところ存在せず,ローカルに種々の基準が用いられているのが実情である.本稿では,これまでの組織学的効果判定法の変遷と本邦における現在のコンセンサスについて述べる.
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