Japanese
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特集 術後重大合併症—これだけは知っておきたい緊急処置法
各論
肺塞栓
Pulmonary embolism
左近 賢人
1
Masato SAKON
1
1大阪国際がんセンター(旧・大阪府立成人病センター)
pp.693-698
発行日 2017年6月20日
Published Date 2017/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407211641
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【ポイント】
◆肺血栓塞栓症(PTE)の主要リスク因子である高齢,手術の大きさ,癌,血栓症の既往のほか,術後合併症の発生時には注意が必要である.
◆PTEはいったん発症すると重篤であり,予防が重要であるが,患者・家族にもリスクと予防の限界についてよく説明することが重要である.
◆静脈血栓塞栓症(VTE)は血栓が存在しても症状が出にくい.術中術後に説明のつかない酸素化の悪化を認めた場合はPTEを疑う.
◆PTEを疑うと未分画ヘパリン5千単位の静注をまず行い,循環器内科/外科にコンサルトする.専門外である主治医が診断と治療に時間をかけないこと.
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