Japanese
English
Bedside Teaching
肺塞栓・肺梗塞
Pulmonary Embolism・Pulmonary Infarction
三藤 信
1
Makoto Mitsufuji
1
1慶応義塾大学医学部内科学教室
1Department of Medicine, School of Medicine, Keio University
pp.793-798
発行日 1972年9月15日
Published Date 1972/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404202414
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日常の臨床において,胸痛,せき,血痰,労作時の息ぎれ,不明の発熱・頻脈などをみる症例はきわめて多く,これらの症例について一般的な臨床検査により確定的な診断をくだしえないことも少なくない。このような症例について欧米では肺塞栓症と診断されるものが多く,本症をTextbookに記載したのはP.D. Whiteがはじめてといわれている。
本邦においても,本症への関心,生活環境の変化などからその頻度も増加する傾向がみられる。本症は定型的な経過をとるものが少なく,特異的な所見のみられる肺スキャニング,肺血管造影を一般の病院で行なうことには制約があり,臨床診断は容易でない場合が多い。本稿では血栓にもとづく肺塞栓症についておもに臨床的診断の面からとりあげてみることとする。
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