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特集 最新の内視鏡外科手術の適応と注意点
各論
食道疾患
Indications and important points of newest endoscopic surgery for esophageal carcinoma
川久保 博文
1
,
竹内 裕也
1
,
北川 雄光
1
Hirofumi KAWAKUBO
1
1慶應義塾大学医学部一般・消化器外科
pp.12-15
発行日 2017年1月20日
Published Date 2017/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407211472
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【ポイント】
◆拡大リンパ節郭清を伴う食道癌手術そのものが過大侵襲手術であるため,内視鏡外科手術を施行しても,その低侵襲性を証明するのは困難である.
◆近年では胸腔鏡手術のメリットは低侵襲性よりも,拡大視効果によって得られる良好な視野と手術術野を共有できることによる教育指導効果が強調されている.
◆食道癌に対する胸腔鏡下手術の問題点は,その侵襲性,短期の安全性と長期の有効性に関する明確なエビデンスがないことである.
◆現在進行中のJCOG1409(MONET Trial)により,食道癌に対する拡大リンパ節郭清を伴う胸腔鏡下手術の短期の安全性と長期の有効性が証明されるであろう.
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