特集 外科医のための癌診療データ
臓器別最新データ
4.食道癌
食道癌の治療
川久保 博文
1
,
竹内 裕也
1
,
北川 雄光
1
Hirofumi KAWAKUBO
1
1慶應義塾大学医学部外科
pp.102-106
発行日 2012年10月22日
Published Date 2012/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104300
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覚えておきたいデータ
◆食道癌の術後5年全生存率はStage 0 77.8%,Stage Ⅰ 74.4%,Stage Ⅱ 49.5%,Stage Ⅲ 30.7%,Stage ⅣA 14.8%,Stage ⅣB 11.5%である.
◆JCOG9204は,pStage Ⅱ,ⅢでR0,R1手術が行われた症例を対象にし,術後化学療法が手術単独に対して5年無再発生存率で45%対55%(p=0.037)と有意に良好であった.JCOG9907は,cStage Ⅱ,Ⅲ(T4は除く)を対象にし,5年全生存率で38.4%対60.1%(p=0.013)と,術前化学療法が術後化学療法に対して有意に良好であった.
◆JCOG9906は,Stage Ⅱ,Ⅲ進行食道癌に対する放射線化学療法同時併用療法である.3年生存率45%,5年生存割合37%であり,JCOG9907による外科切除の成績と比較すると不良であった.
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