増刊号 消化器・一般外科医のための—救急・集中治療のすべて
Ⅱ章 外傷外科
部位別対処法
十二指腸損傷
若狭 悠介
1
,
木村 憲央
1
,
梅津 誠子
1
,
吉田 達哉
1
,
石戸 圭之輔
1
,
和嶋 直紀
1
,
袴田 健一
1
Yusuke WAKASA
1
1弘前大学消化器外科学講座
pp.178-183
発行日 2016年10月22日
Published Date 2016/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407211370
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POINT
■後腹膜に位置し,膵,肝,消化管,大血管に隣接する解剖学的特徴から,他臓器損傷を伴うことが多い.
■FAST陽性,CT上の後腹膜腔内ガス像,右腎傍腔の液体貯留,十二指腸壁肥厚などは,十二指腸損傷を疑う重要な所見である.
■バイタル不安定時にはダメージコントロール手術を,安定時には主膵管損傷の有無,膵頭部損傷の程度,十二指腸損傷の部位と範囲に応じて術式選択を行う.
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