病院めぐり
富山県済生会高岡病院外科
吉田 徹
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1富山県済生会高岡病院外科
pp.887
発行日 2016年7月20日
Published Date 2016/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407211241
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高岡は,古くは越中国の国府であり,746年に国司として大伴家持が赴任し,在任した5年間に多くの秀歌を残したことから「万葉の里」と呼ばれています.近世は加賀藩主前田利長が築いた高岡城の城下町として発展し,高岡銅器に代表される鋳物の町として,また富山の商業都市として今日に至っています.
当院は,昭和10年に富山市に開院した済生会富山病院が昭和20年に戦災により消失し,戦禍を免れた高岡に移転,済生会富山病院として診療を開始したのが始まりです.昭和23年に済生会高岡病院に改称し,平成6年に現住所へ移転しました.当初は四方田んぼしかないところでしたが,高岡駅南地区の開発に伴い,周囲にも多くの商業施設や住宅地,大きな公園やスポーツ施設ができ,新しい高岡の中心になってきています.また,平成27年3月より北陸新幹線が開通し,高岡の新しい玄関口・新高岡駅が病院より徒歩5分の場所にでき,ますます周囲環境の発展が期待される地域に建っています.
外科の診療は昭和33年に始まり,金沢大学第1外科の関連施設として歴史を積み重ねてきましたが,平成26年4月より富山大学消化器・腫瘍・総合外科(第2外科)に引き継がれております.消化器,乳腺,一般外科,化学療法ならびに消化器内視鏡検査,治療を担当しています.
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