手術トラブルを未然防止する12の行動特性・4
“ノンテクニカルスキル”をアップする—自身やチームの疲労管理・ストレス管理を実施している
石川 雅彦
1
Masahiko ISHIKAWA
1
1公益社団法人地域医療振興協会 地域医療安全推進センター
pp.888-891
発行日 2016年7月20日
Published Date 2016/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407211242
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●はじめに
外科診療・手術の実施に際して,ノンテクニカルスキル獲得の重要性が示唆されている.本稿では,本連載第1〜3回に引き続き,Flinら1)が提唱するノンテクニカルスキル7項目(状況認識,意思決定,コミュニケーション,チームワーク,リーダーシップ,疲労管理,ストレス管理)のうち,疲労管理(coping with fatigue)・ストレス管理(managing stress)に着目する.ノンテクニカルスキル”をアップすることに関連して,外科医が自身や手術チームの疲労管理・ストレス管理を実施することが,患者への影響拡大の防止とトラブル発生の未然防止に資するということに焦点をあてて検討する.
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