Japanese
English
特集 同時性・異時性の重複がんを見落とさない—がん診療における他臓器への目配り
総論
遺伝性腫瘍・家族性腫瘍の観点から
From the viewpoint of the hereditary (familial) tumor
冨田 尚裕
1
,
松原 長秀
1
,
野田 雅史
1
,
山野 智基
1
,
塚本 潔
1
,
吉村 美衣
1
,
濱中 美千子
1
,
馬場谷 彰仁
1
,
田村 和朗
2
Naohiro TOMITA
1
1兵庫医科大学外科学講座下部消化管外科
2近畿大学理工学部生命科学科
pp.1316-1320
発行日 2015年11月20日
Published Date 2015/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210978
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
【ポイント】
◆ほぼすべての臓器がんにおいて,何らかの遺伝要因をもって発がんに至るものがあり,遺伝性あるいは家族性腫瘍と呼ばれる.
◆家族性腫瘍の重要な特徴の一つに,同時性・異時性の重複がんの発症がある.
◆重複がんのなかには家族性腫瘍がある割合で含まれており,その診断は重要である.
◆家族性腫瘍を疑った場合には,その疾患における好発がんのスペクトラムを念頭においた複数臓器の綿密なサーベイランスが重要である.
Copyright © 2015, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.