Japanese
English
特集 再発に挑む!—外科治療の役割
術後サーベイランスの考え方と再発時の治療戦略
乳癌
The key of breast cancer surveillance, and basic approach for locoregional recurrence
吉田 敦
1
,
山内 英子
1
Atsushi YOSHIDA
1
1聖路加国際病院乳腺外科
pp.1074-1077
発行日 2015年9月20日
Published Date 2015/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210864
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【ポイント】
◆乳癌術後のサーベイランスでは,ルーチンの全身検索は勧められていない.患者のリスクに合わせ,検査のリスク・ベネフィットを考えての全身検索が望ましい.
◆温存乳房内再発に対する再部分切除は,乳房切除に比べて局所制御率は劣るが,生存率には差がみられないという報告が多い.しかしながら再温存が可能な患者選択の条件は明らかでなく,現時点での標準的手術方法は乳房切除術と考えられる.
◆局所領域再発術後のセカンドアジュバントの意義に関しては,エビデンスも少ないが,遠隔転移リスクの高いと考えられる患者では,行うことの利益が考えられる.
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