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特集 胃切除後再建術式の工夫とその評価
こだわりの再建法
幽門側胃切除術後のパウチを用いた再建
Jejunal pouch interposition after subtotal distal gastrectomy
藤村 隆
1
,
尾山 勝信
2
,
伏田 幸夫
2
,
太田 哲生
2
,
木南 伸一
3
Takashi FUJIMURA
1
1富山市民病院外科
2金沢大学消化器・乳腺・移植再生外科
3金沢医科大学一般・消化器外科
pp.712-717
発行日 2015年6月20日
Published Date 2015/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210779
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【ポイント】
◆幽門側胃切除術はおもに胃癌など胃の悪性腫瘍に対する手術で,胃の中部から下部にある腫瘍が対象となる.胃癌治療ガイドラインでは幽門側胃を2/3以上切除するのが基本となっている.
◆胃切除後症候群とは胃切除術後に生じる様々な症状の総称で,小胃症状,ダンピング症候群,便通異常,逆流症状といった消化器系のもののみならず,慢性的な消化吸収障害から発生する栄養不良,貧血,骨代謝障害なども含まれる.
◆二重空腸囊間置再建法(JPI法)は幽門側胃切除術後再建法の一つで,二重空腸パウチと順蠕動性導管からなる有茎腸管を,残胃と十二指腸の間に間置するものである.パウチが小胃症状を改善し,順蠕動性導管がダンピング症状と十二指腸液の逆流を防止する.
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