Japanese
English
臨床報告
術後初回再発形式として骨単独転移を呈し集学的治療が奏効した盲腸癌の1例
Multimodality therapy for a case of cecal cancer with bone metastasis on initial relapse
川守田 啓介
1
,
児玉 乾
1
,
寺田 修三
2
,
城野 晃一
1
,
神谷 紀之
1
,
佐藤 芳樹
1
Keisuke KAWAMORITA
1
1伊東市民病院外科
2下田メディカルセンター内科
キーワード:
大腸癌骨転移
,
初回再発
,
骨転移単独
,
集学的治療
Keyword:
大腸癌骨転移
,
初回再発
,
骨転移単独
,
集学的治療
pp.344-348
発行日 2015年3月20日
Published Date 2015/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210683
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要旨
症例は54歳,男性.イレウスを契機に盲腸癌と診断され,回盲部切除術(D3郭清)を施行した.術後補助化学療法としてmFOLFOX6を12コース施行した.術後1年9か月で左坐骨・右上腕骨への転移を認めたが,この2か所以外に転移を疑う所見は認めなかった.全身療法としてmFOLFOX6+ベバシズマブを開始し,ゾレドロン酸も併用した.化学療法が著効し,7コース施行後には腫瘍マーカーが正常範囲内まで低下した.この時点で左坐骨・右上腕骨へ放射線照射を行った.骨転移と診断し化学療法開始から1年7か月(術後3年4か月)現在,無再発生存中であり,転移巣への局所治療の追加は有用な可能性があると考えられた.
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