Japanese
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特集 肛門疾患治療の現況
裂肛手術のポイント
The main point to an anal fissure operation technique
坂田 寛人
1
Hiroto SAKATA
1
1坂田肛門科医院
pp.1641-1645
発行日 1989年10月20日
Published Date 1989/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210537
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裂肛の治療としては現在,急性の単純なものには保存的療法,再発を繰り返し疼痛が強く合併病変の少ない亜急性のものには皮下内括約筋切開術,慢性期に入り肛門狭窄や炎症性随伴病変のみられる複雑な裂肛に対しては裂肛切除・皮膚弁移動術が行われている.
開放創として二次的に治す裂肛切除術では術後に難治創を作ったり,再発がみられたり,時にはsoilingがみられるなどの欠点があり,痔瘻や脱肛に合併して裂肛がある場合以外はあまり行われていない.一方裂肛切除,皮膚弁移動術は,病変部を切除し内括約筋を切開して正常な大きさに広くしたあと,手術創を一期に周囲の皮膚で移動被覆する術式で,術後の疼痛が少なく,治癒も早く,再発,後障害のない安全な術式である.慢性の肛門狭窄を生じた裂肛,難治創を伴う術後肛門狭窄が本法の適応となる.本文では日頃行っている裂肛切除・皮膚弁移動術について述べる.
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