Japanese
English
特集 胃癌治療の最近の話題
再発胃がんの治療
Treatment for recurrent gastric cancer
新本 稔
1
,
和田 務
1
,
河野 和明
1
,
向田 秀則
1
,
佐伯 和利
1
,
戸井 雅和
1
,
佐伯 俊昭
1
,
平井 敏弘
1
,
服部 孝雄
1
Minoru NIIMOTO
1
1広島大学原爆放射能医学研究所外科
pp.811-815
発行日 1989年6月20日
Published Date 1989/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210380
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
再発胃がんの治療として再手術の適応となるものは,主に残胃再発,吻合部再発や,イレウスによるものなどである.再発形式としては腹膜再発が多く,そのような症例においては化学療法が対象となる.あらゆる再発形式に対して制がん剤の全身投与が行われるが,肝転移症例には肝動注が,また腹膜播種例には大動脈亜選択的動注も試みられている.腹水を伴うような症例ではOK-432などのbiologi-cal response modifiersの腹腔内投与も併用する集学的治療が行われている.さらに,開腹時採取された腫瘍より制がん剤感受性試験を施行し,感受性陽性薬剤を使用することも試みられていることについて述べた.
Copyright © 1989, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.