Japanese
English
特集 胃癌治療の最近の話題
漿膜露出胃癌のip-two route chemotherapy
Ip-two route chemotherapy for gastric cancer with serosal invasion
高尾 尊身
1
,
徳重 正弘
1
,
帆北 修一
1
,
前之原 茂穂
1
,
愛甲 孝
1
,
島津 久明
1
Sonshin TAKAO
1
1鹿児島大学医学部第1外科
pp.805-810
発行日 1989年6月20日
Published Date 1989/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210379
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
漿膜露出胃癌の治療成績向上のためには,腹膜播種の予防と治療に関する対策の確立が急務である.本稿では,この目的に対して現在著者らが実施しているCDDPの腹腔内投与とその拮抗剤sodiumthiosulfateの全身投与によるip-two route chemotherapy(ip-TRC)の理論,方法,現在までに得られている成績,問題点などについて述べた.その正当な評価のためには,さらに今後の検討が必要であるが,1つの有効な治療法として位置づけされるものと期待される.そのほか,同時に検討を行っているEtoposide,THP-ADM,CDDPの3剤による腹腔内多剤併用療法(ip-ETP)についても紹介した.
Copyright © 1989, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.