Japanese
English
特集 術後早期の再手術
肝・胆道・膵系手術と再手術
Reoperation in the surgery of liver, biliary tract and pancreas
菅原 克彦
1
,
小暮 洋暉
1
,
黒田 慧
1
Katsuhiko SUGAHARA
1
1東京大学医学部第1外科
pp.1377-1384
発行日 1970年9月20日
Published Date 1970/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205205
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はじめに
肝,胆道,膵疾患で外科的治療を行ない,術後早期に再手術を行なわざるを得ない症例は多くの場合,かなり重篤で生命の危険があることが多い.この不慮の再手術をさけるためには適正な術前の治療,臓器特異性に基づいた病態生理の理解,正確な診断,手術適応の決定,精細な手術手技,局所解剖的知識,手術熟練を要する.再手術後円滑に経過せしめるためには手術操作に関連した合併症を術後早期に発見することのほか,全身状態を正確に評価しどの程度の侵襲に耐えられるか,どの程度の修復が可能かを判断し,早急に対策をたてることが肝要である.各臓器における特殊性があるのでおのおのについて,1964年1月より1969年12月までの自験例を中心に考察したい.なお全身状態の改善やその評価については割愛する.
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