Japanese
English
手術手技
臍ヘルニアに対するY字状皮膚切除法
Y shaped skin incision for umbilical hernia
安藤 久實
1
,
伊藤 喬廣
1
Hisami ANDO
1
,
Takahiro ITO
1
1名古屋大学分院外科
pp.1681-1682
発行日 1988年10月20日
Published Date 1988/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210203
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はじめに
臍ヘルニアはよく遭遇する小児外科疾患の一つであり,これに対する術式としては臍の下部または上部を円弧状に切開し,ヘルニア嚢処理・腹直筋腱鞘縫合の後,切開した皮膚を縫合するという方法が一般的に行われている1).しかし臍ヘルニアの臍は正常に比して大きく,かつ,腹壁より飛び出ている例が多いので,通常の手術方法では臍の大きさや形は術前とほとんど変わらず,また凹みも少ないものとなってしまう.臍の形といえども患児の後日受ける精神的影響は少なくない.ヘルニアの根治とともに,できるだけ正常に近い臍を作るべきと考え,小さくかつ凹みのある臍となる手術術式を考案したので報告する.
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