Japanese
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特集 外科医のためのMRIの臨床
肝・胆道系疾患
MRI of the hepatobiliary diseases
板井 悠二
1
Yuji ITAI
1
1東京大学附属病院放射線部
pp.1625-1632
発行日 1988年10月20日
Published Date 1988/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210193
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肝,胆道疾患におけるMRIの有用性をCTと対比しつつ略記した.MRIは造影剤を用いずに肝腫瘤の検出能,性状診断にかなり有効で,ことにT2延長の顕著な海綿状血管腫において有用性が高い.造影剤としてGd-DTPAの治験が開始され,スキャン時間の短縮とともにdynamic MRIも可能となった.肝癌ハイリスク群に認められた小腫瘤が海綿状血管腫,嚢胞なのか癌なのかの鑑別が的確に行え,無駄な侵襲性検査が省略できる.びまん性疾患にあっても鉄に鋭敏で,また肝硬変の再生結節の一部を直接描出できる.
胆道系にあっては有用性が限られ,CTをしのぐ情報に乏しいが,門脈周囲異常信号など臨床研究の成果も発表されはじめている.
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