Japanese
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特集 鼠径ヘルニアの診療
大腿ヘルニア
Femoral hernia
饗場 庄一
1
Shiyoichi AIBA
1
1前橋赤十字病院外科
pp.1071-1079
発行日 1988年6月20日
Published Date 1988/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210108
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慣習的に鼠径ヘルニアと大腿ヘルニアとは区別されている.しかしながら解剖学的にも臨床的にも,大腿ヘルニアは第3の鼠径ヘルニアあるいは鼠径部ヘルニアとして扱われるべきである.
私どもの施設で16年間に手術を行った大腿ヘルニアは66例で,同期間の鼠径ヘルニア1,175例と比較すれば少ない頻度であり,鼠径部ヘルニアとしてみた場合では5.3%である.
従来,わが国では大腿ヘルニアは極く少ないといわれてきたが,年齢構成の高齢化に伴って鼠径ヘルニアと同じように増加してきている.自験例での大腿ヘルニアは86.4%までが中年以降とくに老人の女性で占められ,嵌頓の頻度も高い.そこで自験例を中心として大腿ヘルニアの臨床を検討した.
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