目で見る外科標準術式・4
食道亜全摘結腸再建
井垣 弘康
1
,
日月 裕司
1
,
加藤 抱一
1
Hiroyasu IGAKI
1
1国立がんセンター中央病院外科
pp.463-469
発行日 2000年4月20日
Published Date 2000/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904077
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適応と選択
食道癌切除後の再建臓器に第一選択となる胃を用いることができない場合,通常,結腸が用いられる.結腸による再建では中結腸動脈を血管茎とした右側結腸と,左結腸動脈を血管茎とし横行結腸を中心とした左側結腸が用いられる.後に述べるような理由で,今日筆者らは左側結腸を用いることを第一選択としている.再建経路は原則的には胸壁前経路を選択しているが,胸骨後経路も再建経路として選択することがある.後縦隔経路は食道亜全摘の場合,縫合不全になった時,縦隔炎,膿胸への進展が危惧され,通常選択していない.
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