Japanese
English
特集 肛門疾患診断・治療の実際
肛門機能不全の診断・治療の実際
Practice of diagnosis and treatment for anal dysfunction
吉岡 和彦
1
,
岩本 慈能
1
,
森田 美佳
1
,
米倉 康博
1
Yoshioka Kazuhiko
1
1関西医科大学外科
キーワード:
肛門機能不全
,
便失禁
,
便秘
,
肛門括約筋修復術
,
有茎薄筋移植
Keyword:
肛門機能不全
,
便失禁
,
便秘
,
肛門括約筋修復術
,
有茎薄筋移植
pp.1007-1011
発行日 2004年8月20日
Published Date 2004/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100702
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要旨:肛門機能不全は便失禁と便秘に大別される.病態の把握には身体所見のほかに生理学的検査,経肛門的超音波検査,defecographyなどが用いられてきた.便失禁の原因は女性で出産時の肛門括約筋の損傷による場合が多く,括約筋の損傷部位が明らかな時は括約筋修復術が行われる.いわゆる特発性便失禁に対してはpostanal repairが行われてきたが,手術成績についての評価は一定していない.肛門疾患が関係する便秘には器質的病変を認めないいわゆるoutlet obstructionと呼ばれる疾患群と手術後の障害として起こる肛門狭窄による場合があり,各病態に対する治療が必要となる.
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