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特集 癌術後follow upと再発時の対策
大腸癌
Follow up study of postoperative patients with colorectal cancer
小平 進
1
,
寺本 龍生
1
,
宮島 伸宜
1
,
石井 忠弘
1
,
葛岡 真彦
1
,
桜井 洋一
1
Susumu KODAIRA
1
1慶応義塾大学医学部外科
pp.1521-1524
発行日 1987年9月20日
Published Date 1987/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209819
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はじめに
大腸癌は治癒切除術が行われれば,その遠隔成績は比較的良好であり,教室の経験でもその5年生存率は結腸癌で76%,直腸癌で59%である1).それでも結腸癌の23%,直腸癌の41%の症例は他病死を除けば何らかの再発により失つていることになる.他の癌と同様に大腸癌においても再発腫瘍の治療は非常に困難であるが,近年の治療技術の進歩により,再発も早期に発見すれば根治的治療も可能な症例もあり,治癒切除術後の綿密な経過観察が重要な問題となつている.一方,非治癒切除後の症例においても,施行される種々の治療に対する効果判定のためには,計画的な経過観察が必要であることはいうまでもない.
ここでは大腸癌術後のfollow upについて,教室で行つている方法と注意点を中心に述べる.
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