Japanese
English
特集 乳癌診療のUp-to-date
針生検vs切除生検—適応と手技:切除生検の立場から
Indication and procedure of open surgical biopsy, compared with needle biopsy
渡辺 弘
1
,
金杉 和男
1
,
福田 護
1
Hiromu WATANABE
1
,
Kazuo KANASUGI
1
,
Mamoru FUKUDA
1
1聖マリアンナ医科大学第1外科
pp.1327-1332
発行日 1987年8月20日
Published Date 1987/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209789
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画像診断装置の進歩により診断能が飛躍的に向上したとはいえ,乳癌の診断に難渋することがある.乳癌の治療を含めた意味で腫瘤に観血点な接近をする切除生検と細径針による穿刺生検は乳癌診断上重要な位置を占める.本論文では切除生検対穿刺生検,どちらを選択すべきかという基本的な考え方について論じ,次に切除生検の立場からその重要性・有用性を教室のデータより裏付け,さらに切除生検の基本的手術手技について記した.
切除生検は小さな腫瘤や画像診断で確診を得ないような場合が最も多い適応となり,根治手術に悪影響を及ぼさないような配慮をもつて施行することが大切である.
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