Japanese
English
手術手技
ホワイトヘッド手術後障害に対する肛門形成術
Anoplastic operations for postoperative disturbances of Whitehead' operation
前田 昭二
1
,
柳 一夫
1
,
北川 裕章
2
,
河崎 能久
2
,
山口 仁
2
,
直江 和彦
2
Shoji MAEDA
1
1前田外科病院
2藤田学園保健衛生大学 吉崎外科
pp.1283-1287
発行日 1987年7月20日
Published Date 1987/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209783
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はじめに
1882年に英国の医師Whiteheadは,痔核根治手術として環状切除法を提唱した.これがいわゆるホワイトヘッド手術1)で,本邦では昭和40年代まで,最も根治性の高い術式として多用されていた.しかしこの術式は煩雑で,痔核の再発も稀でなく,また手技の適正を欠くと重篤な合併症を生じる場合があり,この術式に対する数多くの非難が生まれるようになつた2).
現在,この術式を行う施設は少ないと思われるが,いまだにその術後障害に悩んでいる患者に遭遇することは珍しくない.術後後遺症は①肛門狭窄②粘膜脱③肛門機能不全の3つに分けられるが,我々はこれらの後遺症の重症例に対し、種々の皮弁を用いた肛門形成術を施行し,良好な結果を得ている.本論文では肛門狭窄に対するZ形成術と,粘膜脱(粘膜外翻症)に対するS形成術とを紹介したい.
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