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特集 外科医の触診
甲状腺触診のポイントとコツ
Physical diagnosis of thyroid diseases: Key points of palpation
高井 新一郎
1
Shin-ichiro TAKAI
1
1大阪大学医学部第二外科
pp.1057-1066
発行日 1987年6月20日
Published Date 1987/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209746
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甲状腺疾患の診断において,触診は極めて重要である.いつでも,どこでも出来るし,その場である程度の結論がでることが触診のメリットである.一方,診断者の技量だけでなく,体調や気分によつて影響を受けることがデメリットである.
本稿では,甲状腺疾患の触診について基本から解説した.とくに甲状腺癌の診断を中心に,腫瘤の硬さとリンパ節の触り方に重点をおいた.
甲状腺の病気といえば,ホルモン定量とかシンチグラフィーとかを思い浮かべる方が多いかも知れないが,問診と注意深い触診だけでも,かなりの線まで診断できることを知つてほしい.
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