カラーグラフ 胆道疾患の外科病理・17
膵・胆管合流異常と胆道癌
武藤 良弘
1
,
内村 正幸
2
,
浦野 健
2
,
岡本 一也
2
1琉球大学医学部第1外科
2県西部浜松医療センター
pp.1743-1745
発行日 1986年12月20日
Published Date 1986/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209588
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胆道癌の発生頻度
発生異常にもとつく膵・胆管合流異常症は胆道癌(胆嚢癌,胆管癌)を高頻度に合併してくる疾患として注目されている.本併に合併する胆道癌の頻度は施設によりかなりのばらつきがみられるが(高頻度の報告は40%),多くは10%〜20%の合併率といえる.
合併胆道癌のうち,胆道癌と胆管癌といずれがより高頻度に合併してくるかは,1:2の割合で胆管癌が約2倍であると考えられていた.しかし,最近の報告では本症に合併する癌は胆嚢癌が多く,かつ合併率も高くなっている.
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