カラーグラフ 胆道疾患の外科病理・16
膵・胆管合流異常
杉原 順一
1,2
,
川口 勝徳
1,2
1聖隷三方原病院外科
2現:神戸労災病院外科
pp.1619-1622
発行日 1986年11月20日
Published Date 1986/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209567
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はじめに
従来,膵・胆管合流異常症は先天性胆管拡張症に合併した病変で,本邦における報告は欧米に比し多く,拡張症の成因との関連から論議されてきたが,近年胆管の拡張を伴わない合流異常が注目を集めている1).合流異常症と発癌に関しては本稿では触れず,癌を合併しない合流異常症の切除例の病理学的所見を中心に検討を加えた.
症例は胆管の拡張の程度により軽度(症例1),中等度(症例2),高度(症例3)の典型例(表)を対象とした.
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