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文献抄録
呼吸不全に対する早期ステロイド療法
Early steroid therapy for respiratory failure
北野 光秀
1
,
相川 直樹
1
1慶応大学医学部外科
pp.1560
発行日 1986年10月20日
Published Date 1986/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209556
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成人呼吸促拍症候群(ARDS)に対する副腎皮質ホルモンの効果はいまだ議論の的であり,実験データは相反するものが多く,臨床研究はretrospectiveであったり,ステロイド投与時期が遅いものが多く,説得性のあるものは少ない.われわれは呼吸不全患者に対する早期ステロイド療法の効果を検討するために,prospective二重盲検法による研究を施行した.
〔対象と方法〕DallasのParkland Memorial Hos—pitalのICUに1980年7月から1983年1月までに入室した患者のうち機械的呼吸補助をうけ,動脈血酸素分圧(Pao2)が40%酸素下で100 mmHg未満,100%酸素下で350mmHg未満の患者を対象とした.81人の対象患者のうち,39人にはメチルプレドニゾロン30mg/kgを6時間毎に48時間投与し,42人にはプラセボとしてマンニトールを投与した.
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