Japanese
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特集 重症患者の輸液・栄養
肝切除の術中・術後の輸液・栄養
Regimen of nutrition and fluid for hepatectomy
山本 正之
1
,
木嶋 泰興
1
,
長堀 薫
1
,
藤井 秀樹
1
,
菅原 克彦
1
Masayuki YAMAMOTO
1
1山梨医科大学第1外科
pp.1137-1144
発行日 1986年7月20日
Published Date 1986/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209486
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基質代謝,体液の血管内外移動は肝のエネルギーレベルの変化と密接に関係している.エネルギーレベルが大きな変動を示さない時--耐糖能異常がない時には特別な処置は必要としない.耐糖能異常が存在する場合,5%ブドウ糖液による輸液を行うが,輸液量はしぼる.経口開始とともに,高蛋白価,高カロリー食にて肝再生促進をはかる.術後経過中に耐糖能が急に悪化する場合には膿瘍等の感染源があると考え,発見除去に努める.投与カロリーをさげて,浸透圧,血糖の制御可能となる時期を待つ.
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