特集 外科患者・薬物療法マニュアル
Ⅰ.術前・術後管理における薬物療法の実際
胆道癌手術
小山 研二
1
,
川村 隆彦
1
1秋田大学医学部第1外科
pp.701-703
発行日 1986年6月10日
Published Date 1986/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209343
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胆道癌のうち胆管癌は閉塞性黄疸を伴つていることが多く,この場合PTBD等を施行し,総ビリルビン値を5 mg/dl以下にしてから二期的に胆管切除術や膵頭切除術を施行するのが一般的である,また胆嚢癌に対してはしばしば広範なリンパ節郭清を伴う肝の区域(部分)切除を行うなど,胆道癌の根治手術の侵襲は大きく,術式も多様である.したがつて,その術前・術後の薬物療法には,術式に関係しない共通の事項と,術式による特殊性とがあり,前者を中心に述べ,後者にも少し触れたい.
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