Japanese
English
臨床報告
肝部下大静脈閉塞症の1治験例
A case report of IVC-RA bypass operation for hepatic inferior vena cava obstruction with cholecystolithiasis
丸橋 和弘
1
,
高田 泰次
1
,
森本 秀樹
1
,
秋田 利明
1
,
小林 彰
1
,
加藤 佳典
1
,
千葉 幸夫
1
,
石原 浩
1
,
谷川 允彦
1
,
村岡 隆介
1
Kazuhiro MARUHASHI
1
1福井医科大学医学部第2外科
pp.377-382
発行日 1986年3月20日
Published Date 1986/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209283
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はじめに
肝部下大静脈閉塞症とBudd-Chiari症候群は同義語として用いられているが,本来BuddとChiariの報告したものとは病理学的に区別するべきものであろう.本邦で報告されているもののほとんどは肝静脈閉塞を何らかの形で伴つている下大静脈閉塞であり,欧米のそれらとは趣を異にする.今回,われわれは胆石症を合併した経過の長い肝部下大静脈閉塞症に人工血管による下大静脈—右房(IVC-RA) bypass手術を施行した1例を経験したので若干の文献的考察を加えて報告する.
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