Japanese
English
臨床報告
難治性下腿潰瘍を伴つた分節的下部下大静脈閉塞症の1治験例
Surgically treated segmental obstruction of the inferior vena cava complicated with chronic stasis ulcers;a case report
金子 博
1
,
白川 洋一
1
,
十九浦 敏男
1
,
近藤 宜雄
1
,
奥森 雅直
1
,
紺野 進
1
,
岩井 武尚
2
Hiroshi KANEKO
1
1墨東病院外科
2東京医科歯科大学第1外科
pp.277-281
発行日 1978年2月20日
Published Date 1978/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206904
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はじめに
最近われわれは,開腹術後に下大静脈下部が分節的に閉塞し,両下肢腫脹及び難治性下腿潰瘍を主訴に来院した1例を経験し,外科的治療を行なつた.一般的に下大静脈閉塞に対して外科的根治手術を施行することは困難であり,またその予後も不良であるため,保存的療法にとどまるのが通常であるが,われわれの症例では保存的療法に抵抗し,また術前より閉塞部位が限局していることなどから外科的根治手術が可能と思われたので,若干の文献的考察を加えて報告する.
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