Japanese
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特集 糖尿病合併患者の手術と管理
糖尿病患者の術前・術後管理—わたしはこうしている
Nutritional management of diabetic patients in surgery
小越 章平
1
Shohei OGOSHI
1
1高知医科大学医学部第2外科
pp.295-298
発行日 1986年3月20日
Published Date 1986/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209268
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糖尿病患者の外科手術の機会は多い.術前のブドウ糖負荷試験により耐糖能を知ることが必要であるが,最近は,むしろ積極的に術前から高カロリー輸液を施行して,術後にもしトラブルがおこつた際に備える方法がとられている.また以前のように,術当日に糖質何グラム,インスリン何単位ということはせず,高カロリー輸液の濃度を下げるか,一般輸液維持液に変えて血糖をチェックしながら手術を終える.術直後あるいは感染等の合併症の際の外科的糖尿の発現には注意する.インスリンの持続注入併用の高カロリー輸液は,糖尿病管理の一大進歩といわれ,糖尿病患者に限らず重症患者の管理に不可欠のものとなつた.われわれの方法を中心に述べる.
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