カラーグラフ 胆道疾患の外科病理・7
Adenomyomatosis
武藤 良弘
1
,
上原 力也
1
,
名嘉 梧平
1
1琉球大学医学部第1外科
pp.147-149
発行日 1986年2月20日
Published Date 1986/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209244
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病理組織学的診断基準
胆嚢のadenomyomatosisはRokitansky-Aschoff sinus(RAS)の増殖による壁肥厚を示す疾患と考えられる.胆摘胆嚢症例の95%以上にRASが存在し,平均的胆嚢では1cm2内に1個のRASがみられる.本症を疾患として確立するにはある程度以上のRASの増殖と壁肥厚が不可欠で,そこで著者らは"組織標本上,1cm内に5個以上のRASが増殖し,その結果,3mm以上の壁肥厚をきたす病変"と定義した.
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